ヘッドホンの音が出ないときの対処法【2026年版】
ヘッドホンの音が出ない、片方しか聞こえない、ノイズが入るなどのトラブル解決方法を解説します。
ヘッドホンは音楽鑑賞やゲーム、リモート会議など様々なシーンで活躍しますが、突然音が出なくなったり、片方からしか聞こえなくなったりするトラブルに遭遇することがあります。この記事では、有線・ワイヤレス問わず、ヘッドホンでよく発生するトラブルとその対処法を詳しく解説します。
音が全く出ない場合
ヘッドホンから全く音が出ない場合、まずは基本的な確認から始めましょう。原因を特定することで、適切な対処ができます。
有線ヘッドホンの場合
有線ヘッドホンで音が出ない場合、接続周りの問題が多いです。
有線ヘッドホンのチェックリスト
- プラグがしっかりとジャックに差し込まれているか確認する
- 別の機器に接続して音が出るか確認する
- 別のヘッドホンを同じ機器に接続して音が出るか確認する
- プラグやケーブルに目に見える損傷がないか確認する
- 変換アダプターを使用している場合は、直接接続を試す
別の機器で音が出る場合は、最初に使用していた機器の設定や出力端子に問題があります。逆に、どの機器でも音が出ない場合は、ヘッドホン自体の故障が考えられます。
ワイヤレスヘッドホンの場合
Bluetoothヘッドホンで音が出ない場合は、接続と充電の確認が重要です。
ワイヤレスヘッドホンの確認手順
- ヘッドホンの電源が入っているか確認する(LEDランプなど)
- バッテリー残量を確認する(アプリや音声案内で確認可能な機種もある)
- 再生機器のBluetooth設定で接続状態を確認する
- ヘッドホンのペアリングを解除して再接続する
- ヘッドホンと再生機器の両方を再起動する
バッテリーが完全に放電していると、電源すら入らないことがあります。30分〜1時間充電してから再度試してみてください。
再生機器の設定確認
ヘッドホン自体に問題がない場合、再生機器側の設定を確認します。
出力先設定の確認
PC、スマートフォン、オーディオプレイヤーなどの再生機器では、音声の出力先が意図しないデバイスに設定されていることがあります。
- Windows: 設定 → システム → サウンド → 出力デバイスを選択
- Mac: システム設定 → サウンド → 出力タブで出力先を選択
- iPhone: コントロールセンター → オーディオ出力で出力先を選択
- Android: 設定 → 接続済みデバイス → Bluetooth で出力先を確認
また、音量がゼロやミュートになっていないかも確認してください。再生アプリの音量と、システム全体の音量の両方をチェックしましょう。
片方からしか音が出ない場合
左右どちらか一方からしか音が出ない場合、原因によって対処法が異なります。
バランス設定の確認
まず、左右のバランス設定が偏っていないか確認します。
バランス設定の確認方法
- Windows: 設定 → システム → サウンド → 出力デバイスのプロパティ → バランス
- Mac: システム設定 → サウンド → 出力 → バランス
- iPhone: 設定 → アクセシビリティ → オーディオ/ビジュアル → バランス
- Android: 設定 → ユーザー補助 → 聴覚補助 → 左右の音量バランス
バランスが中央になっているか確認してください。
有線ヘッドホンの断線
有線ヘッドホンで片方から音が出ない場合、ケーブルの断線が最も多い原因です。
特に断線しやすいのは、プラグ付近とヘッドホン本体との接続部分です。ケーブルを軽く動かしながら音を聞いて、特定の角度で音が出たり切れたりする場合は、その箇所で断線が起きています。
断線の予防と対処
- ケーブルを巻くときは緩やかに、折り曲げないようにする
- プラグを抜くときはコードではなくプラグ本体を持つ
- 着脱式ケーブルのモデルならケーブル交換で修理可能
- 断線が確実な場合は、修理か買い替えを検討
断線の自己修理はハンダ付けの技術が必要で、失敗するとヘッドホンが使えなくなるリスクがあります。大切なヘッドホンは専門店への修理依頼をおすすめします。
ワイヤレスイヤホンの左右接続
完全ワイヤレスイヤホン(TWS)で片方が接続されない場合は、左右の接続が切れている可能性があります。
両方のイヤホンを充電ケースに戻し、数秒待ってから再度取り出すと、自動的に左右がペアリングされます。それでも改善しない場合は、イヤホンのリセットを試してください。リセット方法は製品によって異なるため、取扱説明書を確認してください。
ノイズ・雑音が入る場合
音楽と一緒にノイズや雑音が聞こえる場合、原因を特定して対処します。
有線ヘッドホンのノイズ
有線ヘッドホンでノイズが発生する原因はいくつかあります。
有線ヘッドホンのノイズ対策
- プラグの汚れ: 接点復活剤や無水エタノールで清掃
- ジャックの接触不良: プラグを軽く回して改善するか確認、改善しなければ機器側の修理
- ケーブルの劣化: ケーブル交換可能なら交換を検討
- 電磁波干渉: スマートフォンや電子機器から離す
- グラウンドループ: PC使用時はUSB DACを導入すると改善することがある
コンパクトながら高音質を実現するポータブルDAC/アンプ。CS43131チップ搭載で、PCやスマホのヘッドホン出力より格段に高音質。3.5mm/4.4mm出力対応でバランス接続も可能です。
メリット
- ✓コンパクトで持ち運びやすい
- ✓バランス出力対応
- ✓ハイレゾ音源に対応
デメリット
- ✗バッテリー非搭載
ワイヤレスヘッドホンのノイズ
Bluetoothヘッドホンで音が途切れたりノイズが入る場合は、電波干渉や接続の問題が考えられます。
Bluetooth接続の改善方法
- 再生機器とヘッドホンの距離を近づける(10m以内が目安)
- 間に障害物(壁、人体など)がない位置で使用する
- Wi-Fiルーターや電子レンジなど電波干渉源から離れる
- 周囲にBluetooth機器が多い場合は、他の機器をオフにする
- ヘッドホンと再生機器のペアリングをやり直す
- コーデックを変更する(aptX、AAC、LDACなど)
人混みでBluetooth接続が不安定になるのは、周囲のBluetooth機器との電波干渉が原因です。混雑した場所ではある程度は避けられない問題ですが、最新のBluetooth 5.2以降対応機器では改善されています。
ホワイトノイズ・ヒスノイズ
無音時に「サー」「シー」という音が聞こえる場合、これはホワイトノイズやヒスノイズと呼ばれるものです。
アンプ内蔵のワイヤレスヘッドホンやノイズキャンセリングヘッドホンでは、回路のノイズが聞こえることがあります。ある程度は製品の特性として許容が必要ですが、以前より明らかにノイズが増えた場合は故障の可能性があります。
ノイズキャンセリング使用時のノイズ
ノイズキャンセリング機能をオンにすると、わずかなホワイトノイズが発生することがあります。これは正常な動作の範囲内ですが、あまりにも大きい場合はマイクの故障や異物の付着が原因かもしれません。イヤーカップ内のマイク部分を柔らかい布で清掃してみてください。
音質が悪い・こもって聞こえる場合
ヘッドホンの音質が購入時より劣化したと感じる場合の対処法です。
イヤーパッドの劣化
イヤーパッドは消耗品です。長期間使用していると、劣化によって音質に影響が出ることがあります。
イヤーパッド劣化のサイン
- 表面がボロボロと剥がれてくる
- クッションがへたって薄くなる
- 硬くなって装着感が悪くなる
- 耳との密閉感が低下する
イヤーパッドの劣化は音漏れや低音の減少につながります。多くのヘッドホンでは交換用イヤーパッドが販売されているので、劣化を感じたら交換を検討してください。
劣化したイヤーパッドの交換に最適な高品質パッド。プロテインレザーとメモリーフォームを採用し、純正と同等の装着感を実現。長時間使用でも快適です。
メリット
- ✓純正同等の品質
- ✓装着感が良い
- ✓取り付けが簡単
デメリット
- ✗対応機種を確認が必要
ドライバーユニットの汚れ
イヤーパッドを外すと見えるドライバーユニット(音を出す部分)に汚れやホコリが溜まると、音質に影響します。
柔らかいブラシやエアダスターで軽く清掃してください。ただし、ドライバーは繊細な部品なので、強い力や水分は避けてください。
Bluetoothコーデックの確認
ワイヤレスヘッドホンの音質はBluetoothコーデックに大きく影響されます。
主なBluetoothコーデック
- SBC: 標準コーデック。すべてのBluetooth機器で対応。音質は標準的
- AAC: iPhoneで主に使用。SBCより高音質
- aptX / aptX HD: Android端末で多く採用。高音質・低遅延
- LDAC: ソニー開発の高音質コーデック。ハイレゾ相当の伝送が可能
- LC3 / LE Audio: Bluetooth 5.2以降の新しいコーデック。高音質・低消費電力
再生機器とヘッドホンの両方が対応しているコーデックの中で、最も高音質なものが自動選択されます。対応コーデックは製品仕様を確認してください。
再生ソースの品質
ストリーミングサービスや音楽ファイルの品質設定が低いと、どんな高級ヘッドホンでも音質は向上しません。
各音楽サービスの設定で、音質を「高」または「最高」に設定しているか確認してください。ダウンロードした楽曲の場合、ビットレートが低い(128kbps以下など)と音質が悪く聞こえます。
ノイズキャンセリングが効かない場合
ノイズキャンセリング機能付きヘッドホンで、効果が感じられない場合の対処法です。
装着状態の確認
ノイズキャンセリングの効果は、ヘッドホンの装着状態に大きく依存します。
正しい装着のポイント
- イヤーパッドが耳全体を覆い、隙間がないようにする
- ヘッドバンドの長さを調整して、適度な締め付けを確保する
- 眼鏡をかけている場合、フレームで隙間ができていないか確認
- 髪の毛が挟まっていないか確認
少しでも隙間があると、そこから外部の音が入り込み、ノイズキャンセリング効果が大幅に低下します。
ノイズキャンセリングの得意・不得意
ノイズキャンセリングは、すべての音を消せるわけではありません。
ノイズキャンセリングの特性
消しやすい音(低周波の連続音)
- 飛行機のエンジン音
- 電車の走行音
- エアコンの動作音
- 車のロードノイズ
消しにくい音(高周波や突発音)
- 人の話し声
- キーボードのタイプ音
- 犬の鳴き声
- 工事の音(断続的なもの)
これはノイズキャンセリング技術の特性であり、故障ではありません。
ファームウェアの更新
ノイズキャンセリングの性能は、ファームウェアアップデートで改善されることがあります。
メーカーの専用アプリで最新のファームウェアが配信されていないか確認し、アップデートがあれば適用してください。
バッテリー関連のトラブル(ワイヤレスヘッドホン)
ワイヤレスヘッドホン特有のバッテリートラブルについて解説します。
充電できない
充電ケーブルを接続しても充電が始まらない場合は、以下を確認してください。
充電できない場合のチェックポイント
- 充電ケーブルとアダプターが正常か(別の機器で確認)
- 充電端子に汚れやホコリがないか
- 充電ケースを使用する場合、ケース自体のバッテリー残量
- 純正または対応した充電器を使用しているか
- 周囲温度が極端に高いまたは低くないか(0〜35℃推奨)
充電端子の汚れは、乾いた綿棒や爪楊枝で優しく取り除いてください。端子を傷つけないよう注意が必要です。
バッテリー持ちが悪くなった
使用期間が長くなるとバッテリーの持ちが悪くなるのは避けられません。
リチウムイオンバッテリーは充放電を繰り返すと劣化します。購入時の半分以下しか持たなくなった場合は、バッテリーの寿命と考えられます。一部のメーカーではバッテリー交換サービスを提供しています。
バッテリー寿命を延ばすコツ
- 極端な温度環境での使用・保管を避ける
- 完全放電を繰り返さない
- 使用しない期間が長い場合は50%程度充電して保管
- 充電しながらの使用は避ける
- 純正の充電器を使用する
マイクが使えない場合
ヘッドホン内蔵のマイクが機能しない場合の対処法です。
入力デバイスの設定
通話やWeb会議でマイクが使えない場合、入力デバイスの設定を確認します。
マイク設定の確認方法
- Windows: 設定 → システム → サウンド → 入力デバイスを選択
- Mac: システム設定 → サウンド → 入力タブで入力先を選択
- スマートフォン: 通常は自動で切り替わるが、通話アプリの設定も確認
また、アプリごとにマイクのアクセス許可が必要な場合があります。プライバシー設定でマイクへのアクセスが許可されているか確認してください。
マイクの物理的な問題
有線ヘッドホンの場合、マイク付きケーブルでないと通話には使用できません。また、4極プラグが必要な機器に3極プラグを接続すると、マイクが認識されません。
ケーブルの仕様(3極/4極)と機器の対応を確認してください。必要に応じて変換アダプターを使用します。
それでも解決しない場合
上記の対処法で解決しない場合は、以下の選択肢を検討してください。
メーカーサポートへの問い合わせ
保証期間内であれば、メーカーサポートに連絡して修理や交換を依頼できます。
問い合わせ時に準備する情報
- 製品名・型番
- 購入日・購入店
- シリアルナンバー(記載されている場合)
- 具体的な症状
- 試した対処法
- 購入証明(レシートや注文履歴)
修理サービスの利用
保証期間外の場合でも、メーカーや専門店で有償修理を受けられることがあります。
修理費用の目安
- ドライバーユニット交換: 5,000〜15,000円
- ケーブル修理(リケーブル対応モデル): 3,000〜10,000円
- イヤーパッド交換: 2,000〜8,000円
- バッテリー交換(対応機種のみ): 5,000〜10,000円
- 基板修理: 8,000〜20,000円
高級ヘッドホンの場合は修理する価値がありますが、エントリーモデルの場合は買い替えの方が経済的なこともあります。
買い替えの検討
修理費用が購入価格に近い場合や、モデルが古くなっている場合は、買い替えを検討しましょう。
技術の進歩により、最新モデルは音質、ノイズキャンセリング性能、バッテリー持ちなど、あらゆる面で向上しています。
ヘッドホンを長く使うためのケア
- 使用後は柔らかい布で汗や皮脂を拭き取る
- 専用ケースやスタンドで保管する
- ケーブルは緩やかに巻いて保管する
- イヤーパッドは定期的に清掃・交換する
- 直射日光や高温多湿を避けて保管する
- バッテリー機器は定期的に充電する
日頃のケアを習慣にすることで、ヘッドホンの寿命を延ばし、快適な音楽体験を長く楽しめます。
デスクに取り付けるクランプ式のヘッドホンスタンド。2台同時に掛けられるダブルフックで省スペース。360度回転で取り出しやすく、ケーブル収納も可能です。
メリット
- ✓2台同時に掛けられる
- ✓省スペース設計
- ✓デスクに傷をつけない
デメリット
- ✗厚いデスクには取り付け不可の場合も
まとめ
ヘッドホンのトラブルは、原因を特定して適切に対処することで多くが解決できます。今回紹介した対処法のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 音が出ない場合は、接続・電源・設定を順番に確認する
- 片方から音が出ない場合は、バランス設定と断線を確認する
- ノイズが入る場合は、接続環境と電波干渉を確認する
- 音質低下はイヤーパッドの劣化やコーデック設定を確認する
- ノイズキャンセリングは装着状態が重要
- バッテリートラブルは充電環境と劣化を確認する
- マイクが使えない場合は入力デバイス設定を確認する
トラブルを未然に防ぐためには、日頃のケアと適切な保管が大切です。大切なヘッドホンを長く愛用するために、この記事を参考にしてください。
