フルサイズvsAPS-Cミラーレス徹底比較【2026年版】
フルサイズとAPS-Cミラーレスカメラの違いを徹底比較。画質、ボケ味、携帯性、価格の観点から最適な選び方を解説します。
ミラーレスカメラを購入する際、「フルサイズとAPS-C、どちらを選ぶべきか」は最も悩ましい選択肢の一つです。2026年はAI技術がカメラに本格搭載され、センサーサイズによる差が縮まる場面も増えてきました。
この記事では、フルサイズとAPS-Cミラーレスカメラの違いを2026年の最新AI機能を踏まえて徹底比較し、あなたに最適なカメラ選びをサポートします。
結論:2026年のセンサーサイズ選びはこう考える
結論
画質・ボケ味を最優先するならフルサイズ、機動性・コスパを重視するならAPS-Cがおすすめです。 2026年のAI画像処理技術により、APS-Cでもかつてのフルサイズに匹敵する高感度性能を実現できるようになりました。用途と予算に応じて選択しましょう。
フルサイズとAPS-Cの基本的な違い
センサーサイズの違い
フルサイズは35mmフィルムと同等の36×24mmセンサーを搭載しています。受光面積が大きいため、1画素あたりに多くの光を取り込め、高画質・高感度性能に優れます。
APS-Cはフルサイズの約1.5倍(キヤノンは約1.6倍)のクロップファクターを持つ、約23.5×15.6mmのセンサーです。コンパクトなボディとレンズシステムを実現できます。
クロップファクターとは
APS-Cセンサーでは、フルサイズ換算で焦点距離が1.5倍相当になります。50mmレンズはAPS-Cでは75mm相当の画角となり、望遠撮影に有利です。一方、広角撮影では専用の広角レンズが必要になります。
総合比較表
| 比較項目 | フルサイズ | APS-C |
|---|---|---|
| センサーサイズ | 36×24mm | 約23.5×15.6mm |
| 画質・解像感 | ◎ 圧倒的 | ○ 十分高画質 |
| 高感度性能 | ◎ ISO 10万超も実用 | ○ AI処理で向上 |
| ボケの大きさ | ◎ 大きく美しい | ○ やや控えめ |
| ダイナミックレンジ | ◎ 15段以上 | ○ 13〜14段 |
| 本体サイズ・重量 | △ やや大きめ | ◎ 小型軽量 |
| レンズサイズ | △ 大きく重い | ◎ コンパクト |
| 望遠有効性 | ○ 標準 | ◎ 1.5倍換算で有利 |
| 価格(ボディ) | 20〜100万円 | 8〜30万円 |
| 価格(レンズ) | 高め | 手頃 |
| AI被写体認識 | ◎ 最新搭載 | ◎ 同等性能 |
| バッテリー持ち | ○ 標準 | ◎ やや長持ち |
1. 画質と高感度性能の比較
フルサイズの画質
フルサイズセンサーは受光面積がAPS-Cの約2.3倍あるため、同じ画素数でも1画素あたりのサイズが大きくなります。これにより、ノイズの少ないクリーンな画像と広いダイナミックレンジを実現します。
フルサイズの画質メリット
- ISO 51200以上でも実用的なノイズレベル
- シャドウを持ち上げてもノイズが少ない
- 大判プリントでも破綻しない解像感
- 2026年のAIノイズリダクションでさらに向上
APS-Cの画質
2026年のAPS-Cセンサーは、AI画像処理エンジンの進化により高感度性能が大幅に向上しました。裏面照射積層型センサーとAIノイズリダクションの組み合わせで、ISO 25600でも十分実用的な画質を実現しています。
APS-Cの画質進化(2026年)
- AIディープラーニングノイズリダクションで高感度画質が向上
- ISO 12800〜25600が常用域に
- コンピュテーショナルフォトグラフィでダイナミックレンジを拡張
- RAW現像時のAI補正でフルサイズに迫る画質
| 比較項目 | フルサイズ | APS-C |
|---|---|---|
| 常用ISO上限 | ISO 51200〜102400 | ISO 12800〜25600 |
| 拡張ISO上限 | ISO 200万以上 | ISO 10万程度 |
| ダイナミックレンジ | 15段以上 | 13〜14段 |
| AIノイズ処理 | ◎ 搭載 | ◎ 搭載 |
| 大判プリント | ◎ A1以上も対応 | ○ A3程度まで最適 |
2. ボケ味の比較
ポートレートや作品撮りで重要なボケ味は、センサーサイズが大きいフルサイズが圧倒的に有利です。
同じ画角・絞りでのボケ量の違い
フルサイズとAPS-Cで同じ画角を得る場合、フルサイズはより長い焦点距離のレンズを使用します。例えば、50mm相当の画角を得るには、フルサイズは50mm、APS-Cは約33mmのレンズを使用します。この焦点距離の差がボケ量の違いを生みます。
| 比較項目 | フルサイズ | APS-C |
|---|---|---|
| 50mm相当の画角 | 50mm F1.4 | 33mm F1.4 |
| ボケ量換算 | F1.4相当 | F2.1相当 |
| 背景のボケ | ◎ 大きくとろける | ○ やや控えめ |
| 85mmポートレート | 85mm F1.2使用可 | 56mm F1.2使用可 |
| ボケ味の美しさ | ◎ 口径食少なめ | ○ レンズによる |
ボケの計算
APS-Cで同じボケ量を得るには、フルサイズより約1.5段明るいレンズが必要です。フルサイズでF2.8のボケ量は、APS-CではF1.8程度のレンズで再現できます。
3. 携帯性とシステム重量の比較
日常的な持ち運びや旅行では、システム全体の重量とサイズが重要になります。
| 比較項目 | フルサイズ | APS-C |
|---|---|---|
| ボディ重量(目安) | 500〜750g | 350〜500g |
| 標準ズーム重量 | 400〜700g | 200〜400g |
| 望遠ズーム重量 | 800〜1500g | 400〜700g |
| システム総重量 | 1.5〜3kg | 0.8〜1.5kg |
| バッグサイズ | 中〜大型必要 | 小〜中型で可 |
携帯性のポイント
- 毎日持ち歩くならAPS-Cの軽さが大きなメリット
- 旅行では1kgの差が疲労度に大きく影響
- フルサイズでもα7Cシリーズのような小型機あり
- ただしフルサイズはレンズが大型化しやすい
4. 2026年AI機能の比較
2026年のミラーレスカメラは、センサーサイズに関わらずAI機能が充実しています。
AI被写体認識
フルサイズもAPS-Cも同等のAI被写体認識を搭載。人物、動物、鳥、昆虫、乗り物など多様な被写体を自動認識し、瞳や特定部位を高精度で追尾します。
2026年のAI被写体認識機能
- ディープラーニング被写体認識: 100種類以上の被写体を自動判別
- 姿勢推定AI: 人物の体の向きや動きを予測してAF追従
- カスタム学習機能: 特定の被写体パターンを学習可能
- フレームアウト再検出: 被写体がフレームから外れても瞬時に再認識
- 複数被写体優先度: AI が撮影意図を推測して主被写体を判断
AI画像処理
2026年のカメラはボディ内でリアルタイムAI画像処理を実行。APS-Cの弱点だった高感度ノイズやダイナミックレンジの制限をAIで補完できるようになりました。
| 比較項目 | フルサイズ | APS-C |
|---|---|---|
| AI被写体認識 | ◎ 最新世代 | ◎ 同等性能 |
| AI瞳AF精度 | ◎ 99%以上 | ◎ 99%以上 |
| AIノイズリダクション | ◎ 搭載 | ◎ 搭載(効果大) |
| AIダイナミックレンジ拡張 | ○ 効果限定的 | ◎ 効果大 |
| AI構図アシスト | ◎ 搭載 | ◎ 搭載 |
| AIオートホワイトバランス | ◎ 高精度 | ◎ 高精度 |
コンピュテーショナルフォトグラフィ
2026年のカメラはスマートフォンで培われたコンピュテーショナルフォトグラフィ技術を搭載。複数フレームの合成、AI HDR、夜景モードなど、従来はセンサーサイズの差が出やすかったシーンでもAPS-Cが健闘しています。
5. 用途別おすすめ
風景写真
| 比較項目 | フルサイズ | APS-C |
|---|---|---|
| おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| メリット | 高解像度、広DR | 軽量で登山向き |
| デメリット | システムが重い | 大判プリントに限界 |
| 向いているシーン | 作品制作、展示 | 記録、SNS投稿 |
風景写真では高解像度とダイナミックレンジの広さが重要なため、フルサイズが有利です。ただし、登山や長距離トレッキングでは軽量なAPS-Cシステムも選択肢になります。
ポートレート
| 比較項目 | フルサイズ | APS-C |
|---|---|---|
| おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| メリット | 大きく美しいボケ | 軽量で取り回し◎ |
| デメリット | 機材が高価 | ボケ量に限界 |
| 向いているシーン | プロ撮影、作品 | スナップポートレート |
ボケ味を活かしたポートレートにはフルサイズが最適です。ただし、環境ポートレートやスナップ的な撮影ではAPS-Cの機動性も魅力です。
スポーツ・野鳥
| 比較項目 | フルサイズ | APS-C |
|---|---|---|
| おすすめ度 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| メリット | 高感度に強い | 望遠が1.5倍有利 |
| デメリット | 望遠レンズが高価 | 暗所でノイズ増加 |
| 向いているシーン | 屋内スポーツ | 野鳥、屋外スポーツ |
望遠撮影のポイント
APS-Cの1.5倍クロップは望遠撮影で大きなアドバンテージ。200mmレンズが300mm相当になり、より小型軽量なシステムで望遠撮影が可能です。2026年のAI追尾AFにより、センサーサイズに関わらず高精度な被写体追従が可能になりました。
動画撮影
| 比較項目 | フルサイズ | APS-C |
|---|---|---|
| おすすめ度 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| メリット | 浅い被写界深度 | 4K時にクロップなし |
| デメリット | 4Kクロップの機種あり | ボケ量に限界 |
| 向いているシーン | 映画的表現 | Vlog、ドキュメンタリー |
動画撮影ではどちらも一長一短。フルサイズは浅い被写界深度による映画的表現が可能ですが、4K撮影時にクロップがかかる機種もあります。APS-Cは4K撮影時もフルセンサー読み出しの機種が多く、広角撮影に有利です。
6. 価格とコスパの比較
ボディ価格の目安(2026年)
| 比較項目 | フルサイズ | APS-C |
|---|---|---|
| エントリー機 | 20〜28万円 | 8〜15万円 |
| ミドルレンジ | 30〜45万円 | 15〜25万円 |
| ハイエンド | 50〜80万円 | 25〜35万円 |
| フラッグシップ | 80〜100万円 | − |
システム総額の目安
| 比較項目 | フルサイズ | APS-C |
|---|---|---|
| 標準キット | 25〜35万円 | 10〜18万円 |
| 本格システム | 60〜100万円 | 30〜50万円 |
| プロシステム | 150万円以上 | 60〜80万円 |
トータルコストを考慮
カメラ選びではボディ価格だけでなく、レンズ、アクセサリー、メンテナンス費用も含めたトータルコストを考慮しましょう。フルサイズはボディもレンズも高価なため、システム全体では2〜3倍の投資が必要になることもあります。
7. 2026年おすすめ機種
フルサイズのおすすめ機種
フルサイズおすすめ機種(2026年)
エントリー(20〜30万円)
- Sony α7C II: コンパクトフルサイズの決定版、AI AF搭載
- Canon EOS R8: 軽量でコスパ抜群、動画性能も充実
- Nikon Z5 II: 堅実な性能でフルサイズ入門に最適
ミドルレンジ(30〜50万円)
- Sony α7 IV: オールラウンダー、AI被写体認識が優秀
- Canon EOS R6 Mark III: 高速連写とAI AFの融合
- Nikon Z6 III: 動画・静止画のバランス型
ハイエンド(50万円〜)
- Sony α1 II: AI性能最強、8K対応
- Canon EOS R5 Mark II: 高画素と高速連写の両立
- Nikon Z8: プロ機の性能をコンパクトに
APS-Cのおすすめ機種
APS-Cおすすめ機種(2026年)
エントリー(8〜15万円)
- Sony α6400 II: AI AF搭載エントリー機
- Canon EOS R50: 小型軽量、初心者に最適
- FUJIFILM X-S20: フィルムシミュレーションが魅力
ミドルレンジ(15〜25万円)
- Sony α6700: APS-C最強クラスのAI AF
- Canon EOS R7: 高速連写と野鳥撮影に強い
- Nikon Z50 II: バランス型でコスパ良好
ハイエンド(25〜35万円)
- FUJIFILM X-H2S: スポーツ撮影対応の高速機
- FUJIFILM X-H2: 4000万画素の高解像度モデル
8. こんな人にはこちらがおすすめ
フルサイズがおすすめな人
フルサイズを選ぶべき人
- 画質を最優先したい人: 大判プリントや作品制作を行う
- ボケ味にこだわりたい人: ポートレートや物撮りが多い
- 高感度撮影が多い人: 屋内スポーツや夜景撮影がメイン
- 将来プロを目指す人: 業務使用を見据えている
- 予算に余裕がある人: システム全体で50万円以上投資可能
APS-Cがおすすめな人
APS-Cを選ぶべき人
- 機動性を重視したい人: 毎日持ち歩く、旅行が多い
- 望遠撮影がメインの人: 野鳥、スポーツ撮影に有利
- コスパを重視したい人: 予算内で良いシステムを組みたい
- カメラ初心者: まずはAPS-Cで経験を積む
- サブカメラを探している人: フルサイズのサブ機として
おすすめ製品
フルサイズとAPS-Cミラーレスカメラのおすすめモデルを紹介します。
フルサイズミラーレス
オールラウンダーなフルサイズミラーレス。3300万画素のセンサーとBIONZ XRプロセッサーで高画質を実現。リアルタイムトラッキングと瞳AFで被写体を逃しません。
メリット
- ✓高性能なAF
- ✓優れた動画性能
- ✓バランスの良い画素数
デメリット
- ✗メモリーカードスロットがCFexpress Type A
高速連写と高感度に強いフルサイズ機。被写体検出AFで人物・動物・乗り物を自動認識。4K60p動画撮影にも対応し、静止画・動画どちらにも使いやすいモデルです。
メリット
- ✓最大40コマ/秒の高速連写
- ✓優れた高感度性能
- ✓被写体検出AFが優秀
デメリット
- ✗バッテリー消費がやや多め
APS-Cミラーレス
APS-C最強クラスのAI被写体認識AF搭載。2600万画素の裏面照射型センサーで高画質と高感度を両立。コンパクトなボディでスナップから動画まで万能に使えます。
メリット
- ✓AI被写体認識AF
- ✓コンパクトで高性能
- ✓4K120p動画対応
デメリット
- ✗ボディ内手ブレ補正の効きはフルサイズに劣る
フィルムシミュレーションで独自の色表現を楽しめるAPS-C機。4000万画素の高解像度センサーとクラシックなダイヤル操作が写真撮影の楽しさを引き出します。
メリット
- ✓美しい色表現
- ✓4000万画素の高解像度
- ✓直感的なダイヤル操作
デメリット
- ✗動画性能はやや控えめ
まとめ
フルサイズとAPS-Cミラーレスの違いをまとめます。
| 比較項目 | フルサイズ | APS-C |
|---|---|---|
| 画質 | ◎ 圧倒的 | ○ AI処理で向上 |
| 高感度 | ◎ ISO 10万超対応 | ○ ISO 2.5万が常用域 |
| ボケ味 | ◎ 大きく美しい | ○ やや控えめ |
| 携帯性 | △ やや重い | ◎ 軽量コンパクト |
| 望遠有効性 | ○ 標準 | ◎ 1.5倍換算で有利 |
| AI機能 | ◎ 最新搭載 | ◎ 同等性能 |
| 価格 | 高め | 手頃 |
| システム拡張性 | ◎ 豊富 | ○ 十分 |
最終アドバイス
2026年のミラーレスカメラは、AI技術の進化によりセンサーサイズの差が縮まってきました。特に高感度ノイズやダイナミックレンジはAI処理で大幅に改善されています。
フルサイズは「物理的に有利な部分」で依然として優位です。ボケ量、最高感度での画質、ダイナミックレンジの素性はセンサーサイズに依存します。
APS-Cは「AI処理で補える部分」が増えたことで、以前より魅力的な選択肢になりました。軽量コンパクトなシステムで高品質な写真・動画が撮れます。
最終的には、あなたの撮影スタイル、持ち運びの頻度、予算を総合的に判断して選んでください。迷ったらまずAPS-Cで始めて、必要に応じてフルサイズにステップアップするのも賢い選択です。