ゲーミングPCのトラブル対処法【2026年版】

ゲームが重い、クラッシュする、映像が乱れるなどのトラブル解決方法を解説します。

ゲーミングPCトラブルGPU対処法

ゲーミングPCを使っていると、突然ゲームが重くなったり、クラッシュしたり、映像が乱れたりといったトラブルに遭遇することがあります。このような問題は、適切な対処法を知っていれば自分で解決できるケースがほとんどです。

この記事では、ゲーミングPCでよくあるトラブルとその解決方法を詳しく解説します。2026年最新のRTX 50シリーズやDDR5環境特有の問題についても触れていますので、参考にしてください。

FPSが低下する・ゲームが重い

ゲームプレイ中にFPSが急激に下がったり、全体的にカクつくことはよくあるトラブルです。原因は多岐にわたりますが、順番に確認していくことで解決できます。

原因1: GPU・CPUの温度上昇(サーマルスロットリング)

高負荷時にGPUやCPUの温度が上限に達すると、自動的にクロック周波数を下げて発熱を抑える「サーマルスロットリング」が発生します。これによりパフォーマンスが大幅に低下します。

危険な温度の目安

GPUは90℃以上、CPUは95℃以上になるとサーマルスロットリングが発生しやすくなります。常時この温度に達している場合は、冷却システムの見直しが必要です。

対処法

  1. MSI AfterburnerやHWiNFOでGPU・CPUの温度をモニタリング
  2. ケース内のエアフローを確認し、ケーブル類を整理
  3. GPUとCPUのファンにホコリが溜まっていないか確認し、清掃
  4. グリスの塗り直しを検討(購入から2年以上経過している場合)
  5. ケースファンの追加や、より高性能なCPUクーラーへの交換を検討
Thermal Grizzly Kryonaut サーマルグリス
Thermal Grizzly Kryonaut サーマルグリス
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ドイツ製の高性能サーマルペースト。熱伝導率12.5W/m-Kで、CPUやGPUの冷却性能を最大限に引き出します。サーマルスロットリング対策に最適です。

メリット

  • 優れた熱伝導率
  • 塗りやすいテクスチャ
  • 長期間性能維持

デメリット

  • 価格がやや高め
サンワダイレクト 電動エアダスター 200-CD079
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AC電源式の強力電動エアダスター。PC内部のホコリ除去に最適で、缶タイプと違い繰り返し使用可能。3種類のノズル付きで細部まで清掃できます。

メリット

  • 繰り返し使用可能
  • 強力な風圧
  • 3種類のノズル付属

デメリット

  • コンセント接続が必要

原因2: ドライバーの問題

グラフィックドライバーが古い、または最新版に不具合がある場合にパフォーマンス低下が起きることがあります。

対処法

  1. GeForce Experienceまたはウェブサイトからドライバーを最新版に更新
  2. 最新版で問題が起きている場合は、DDU(Display Driver Uninstaller)で完全削除してから安定版を再インストール
  3. NVIDIAコントロールパネルで電源管理モードを「パフォーマンス最大化を優先」に設定

DDUの使い方

DDUはセーフモードで実行するのが推奨されています。Windows起動時にShiftキーを押しながら再起動を選択し、トラブルシューティング→詳細オプション→スタートアップ設定からセーフモードで起動できます。

原因3: バックグラウンドプロセスの負荷

ゲーム以外のアプリケーションがCPUやメモリを消費している場合があります。

対処法

  1. タスクマネージャーでCPU・メモリ使用率の高いプロセスを確認
  2. 不要なスタートアッププログラムを無効化
  3. Windowsの設定から「ゲームモード」を有効にする
  4. ブラウザのタブを閉じる(特にChrome)
  5. 録画・配信ソフトの設定を見直す

原因4: DLSS・FSRの設定問題

DLSS 4やFSR 3.1の設定が適切でないと、画質低下やパフォーマンス低下を招くことがあります。

対処法

  1. DLSSの品質モードを「クオリティ」から「バランス」に変更
  2. フレーム生成を一時的に無効にして改善するか確認
  3. ゲーム内解像度とDLSSの組み合わせを調整
  4. Reflex Low Latencyを有効にして入力遅延を軽減

DLSS 4のフレーム生成はGPU負荷が高いため、RTX 5070未満のGPUでは無効にした方がパフォーマンスが安定する場合があります。

ゲームがクラッシュ・強制終了する

ゲーム中に突然デスクトップに戻されたり、エラーメッセージが表示されて終了するトラブルです。

原因1: VRAMの不足

最近のゲームは高画質設定で10GB以上のVRAMを要求するものもあります。VRAMが不足すると、テクスチャの読み込みが追いつかずクラッシュします。

対処法

  1. ゲームのグラフィック設定でテクスチャ品質を下げる
  2. 解像度を下げる(4K→WQHD、WQHD→フルHD)
  3. MSI Afterburnerなどで使用中のVRAMをモニタリング
  4. 他のGPUメモリを使用するアプリを終了

VRAM不足の症状

VRAMが不足すると、テクスチャが低解像度で表示されたり、画面がちらついたりする前兆が見られます。これらの症状が出たら、すぐに設定を見直しましょう。

原因2: オーバークロックの不安定

GPUやCPU、メモリのオーバークロックが不安定だとクラッシュの原因になります。

対処法

  1. オーバークロック設定を一旦デフォルトに戻す
  2. XMPプロファイルを無効にしてメモリをJEDEC規格で動作させる
  3. 安定性が確認できたら、少しずつ設定を上げていく
  4. ストレステスト(OCCT、Prime95、Furmark)で安定性を検証

原因3: 電源容量の不足

RTX 50シリーズは瞬間的に大きな電力を消費することがあり、電源の容量が足りないとシステムが不安定になります。

対処法

  1. 電源ユニットの容量を確認(RTX 5080なら1000W推奨)
  2. 12VHPWRケーブルが正しく接続されているか確認
  3. 電源ユニットの交換を検討
  4. NVIDIAコントロールパネルで電力制限を少し下げる

電源の余裕

電源容量はシステム全体の消費電力の1.5〜2倍を目安に選びましょう。余裕があると安定性が向上し、電源の寿命も延びます。

原因4: ゲームファイルの破損

アップデート失敗やストレージの問題でゲームファイルが破損することがあります。

対処法

  1. Steam: ライブラリ→ゲームを右クリック→プロパティ→インストール済みファイルの整合性を確認
  2. Epic Games: ライブラリ→三点メニュー→管理→確認
  3. 改善しない場合はゲームを再インストール
  4. MODを使用している場合は一旦すべて無効化

映像が乱れる・グラフィックに異常が出る

画面にノイズが入る、テクスチャがおかしい、画面がちらつくといった症状です。

原因1: GPUの過熱または故障

映像の乱れはGPUの問題であることが多いです。特に画面全体にブロックノイズやカラフルな線が入る場合は要注意です。

対処法

  1. GPU温度を確認(80℃以上が続く場合は要対策)
  2. GPUファンが正常に回転しているか目視確認
  3. GPU Stressテスト(FurMarkなど)で再現性を確認
  4. 他のPCでGPUをテストして故障かどうか切り分け

GPU故障の可能性

画面全体に緑やピンクのブロックノイズが頻繁に出る場合は、GPUのVRAMまたはコアが故障している可能性があります。保証期間内であればメーカーに連絡しましょう。

原因2: ディスプレイケーブルの問題

DisplayPortやHDMIケーブルの接触不良、または規格不適合で映像が乱れることがあります。

対処法

  1. ケーブルを抜き差しして接触を確認
  2. 別のケーブルで試す
  3. 4K 144Hz以上の場合はDisplayPort 2.1またはHDMI 2.1対応ケーブルを使用
  4. モニター側とPC側両方のポートを確認

原因3: リフレッシュレートと同期の問題

モニターのリフレッシュレートとGPUの出力が合っていないと、画面のちらつきやティアリングが発生します。

対処法

  1. Windows設定でリフレッシュレートを確認・変更
  2. G-SYNC/FreeSyncを有効にする
  3. 垂直同期の設定を調整
  4. ゲーム内のフレームレート制限をモニターのリフレッシュレートに合わせる

G-SYNCとV-Syncを同時に有効にすると、リフレッシュレートを超えた際の挙動が安定します。NVIDIA Reflexと組み合わせることで、低遅延と滑らかさを両立できます。

PCが突然再起動・シャットダウンする

ゲーム中や高負荷時にブルースクリーンが出ずに突然電源が落ちる、または再起動する症状です。

原因1: 電源ユニットの過負荷

瞬間的な電力需要に電源が対応できず、保護機能が働いてシャットダウンすることがあります。

対処法

  1. 電源容量を確認し、必要に応じて交換
  2. 電源ケーブルと各コネクタの接続を確認
  3. 別のコンセントを試す(たこ足配線を避ける)
  4. UPS(無停電電源装置)の導入を検討

原因2: CPUの過熱

CPUが限界温度に達すると、ダメージを防ぐために即座にシャットダウンします。

対処法

  1. BIOSでCPU温度の警告設定を確認
  2. CPUクーラーのファンが動作しているか確認
  3. CPUクーラーの取り付けを確認(浮いていないか)
  4. グリスの塗り直し

即座にシャットダウンする場合

突然電源が落ちる場合は、電源またはCPUの過熱が原因であることが多いです。イベントビューアーでエラーログを確認し、「Kernel-Power」のエラーがあれば電源関連を疑いましょう。

原因3: メモリの不安定

メモリのXMPプロファイルが不安定だったり、メモリ自体に問題がある場合に再起動が発生します。

対処法

  1. BIOSでXMPを無効にして安定するか確認
  2. Windows メモリ診断ツールを実行
  3. メモリを1枚ずつ挿して問題のあるメモリを特定
  4. メモリスロットを変えて試す
サンワサプライ 静電気防止手袋 TK-SE12M
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PC内部のメンテナンス作業時に必須の静電気防止手袋。導電性繊維で静電気の発生を抑え、パーツへのダメージを防ぎます。滑り止め付きで作業性も良好。

メリット

  • 静電気からパーツを保護
  • 滑り止め付き
  • フィット感が良い

デメリット

  • 細かい作業時はやや扱いづらい

ドライバー関連のトラブル

グラフィックドライバーの更新後に問題が発生したり、ドライバーがインストールできないケースです。

症状1: ドライバー更新後に不具合が発生

対処法

  1. DDUでドライバーを完全にアンインストール
  2. 公式サイトから安定版(Game Ready)のドライバーをダウンロード
  3. インストール時に「クリーンインストール」を選択
  4. GeForce Experienceの最適化設定をリセット

症状2: ドライバーがインストールできない

対処法

  1. Windowsを最新版にアップデート
  2. セキュリティソフトを一時的に無効化
  3. 管理者権限でインストーラーを実行
  4. セーフモードでインストールを試す

ドライバー管理のコツ

安定して動作しているドライバーのバージョンをメモしておきましょう。新しいドライバーで問題が起きた場合に、そのバージョンに戻すことで復旧できます。

症状3: 複数のGPUドライバーが競合

内蔵GPUと外付けGPUのドライバーが干渉することがあります。

対処法

  1. BIOSで内蔵GPUを無効化
  2. デバイスマネージャーで不要なディスプレイアダプターを無効化
  3. NVIDIAコントロールパネルで優先GPUを設定

ゲームが起動しない

ゲームをクリックしても起動しない、またはすぐに終了してしまう症状です。

原因1: 管理者権限・互換性の問題

対処法

  1. ゲームの実行ファイルを右クリック→管理者として実行
  2. プロパティ→互換性タブで「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェック
  3. 互換モードで以前のWindowsバージョンを試す

原因2: 必要なランタイムの不足

対処法

  1. Visual C++ 再頒布可能パッケージをインストール(複数バージョン)
  2. DirectXを最新版にアップデート
  3. .NET Frameworkを更新

多くのゲームはVisual C++ 2015-2022のランタイムを必要とします。Microsoft公式サイトからx64とx86の両方をインストールしておきましょう。

原因3: アンチチートとの競合

対処法

  1. セキュリティソフトの除外設定にゲームフォルダを追加
  2. アンチチートソフト(EAC、BattlEye等)を再インストール
  3. Windowsのセキュアブートが有効になっているか確認
  4. カーネルレベルのアンチチートはTPM 2.0が必要な場合がある

まとめ

ゲーミングPCのトラブルは、原因を特定して適切に対処すれば自分で解決できるものがほとんどです。

トラブル対処の基本手順

  1. 問題の症状を正確に把握する
  2. 最近変更した設定や更新を思い出す
  3. 温度、使用率などをモニタリングツールで確認
  4. 一つずつ設定を変更して原因を切り分ける
  5. 改善しない場合はドライバーのクリーンインストール
  6. ハードウェアの問題が疑われる場合は専門店に相談

問題が解決しない場合や、ハードウェアの故障が疑われる場合は、購入店やメーカーのサポートに相談することをおすすめします。保証期間内であれば無償で修理・交換を受けられる場合もあります。

日頃からPCの温度やパフォーマンスをモニタリングする習慣をつけておくと、トラブルの早期発見と予防に役立ちます。