ノートPCが起動しない・遅いときの対処法【2026年版】

ノートPCの電源が入らない、起動が遅い、フリーズするなどのトラブル解決方法を解説します。

ノートPCトラブル修理対処法

ノートPCが突然起動しなくなった、動作が重くなった、フリーズが頻発するといったトラブルは、多くのユーザーが経験する問題です。この記事では、ノートPCでよく発生するトラブルとその対処法を詳しく解説します。症状に応じた適切な対応を行うことで、多くの問題は自分で解決できます。

電源が入らない・起動しない場合

電源ボタンを押してもまったく反応がない場合、いくつかの原因が考えられます。まずは基本的な確認から始めましょう。

電源・バッテリーの確認

最初に確認すべきは電源周りです。意外にも、電源ケーブルの接続不良が原因であることが多いです。

電源周りのチェックリスト

  • ACアダプターがコンセントにしっかり刺さっているか確認する
  • ACアダプターとPC本体の接続部分を確認する
  • 電源タップを使用している場合、タップ自体の電源がオンになっているか確認する
  • 別のコンセントで試してみる
  • ACアダプターのLEDランプが点灯しているか確認する

電源ケーブルに問題がない場合は、バッテリーの放電を試みます。ノートPC内部に残った微弱な電気が原因で起動しないことがあります。

放電作業の手順

  1. ACアダプターをPCから外す
  2. バッテリーが取り外せる機種の場合はバッテリーを外す
  3. 電源ボタンを15〜30秒間長押しする
  4. 数分間放置する
  5. バッテリーとACアダプターを接続し直して起動を試みる

バッテリー内蔵型の場合

最近のノートPCはバッテリーが内蔵されており、取り外しができないモデルがほとんどです。その場合は、ACアダプターを外した状態で電源ボタンを30秒以上長押しすることで放電効果が得られます。

画面だけが映らない場合

電源ランプは点灯するが画面が真っ暗な場合は、ディスプレイの問題か、外部出力に切り替わっている可能性があります。

外部モニターを接続したことがある場合、Windowsキー + Pキーを数回押して出力先を切り替えてみてください。また、画面の明るさが最小になっていないかも確認しましょう。Fnキー + 明るさ調整キーで輝度を上げてみてください。

起動が遅い・動作が重い場合

購入時は快適だったのに、使っているうちに起動や動作が遅くなるのはよくある症状です。原因を特定して適切に対処しましょう。

スタートアップアプリの整理

Windowsの起動時に自動的に立ち上がるアプリが多いと、起動時間が長くなります。

スタートアップアプリの無効化方法

  1. Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く
  2. 「スタートアップアプリ」タブを選択
  3. 不要なアプリを右クリックして「無効化」を選択
  4. 特に「スタートアップへの影響」が「高」のものを見直す

ストレージの空き容量確認

SSDやHDDの空き容量が少なくなると、システムの動作が著しく遅くなります。最低でも全体の15〜20%は空き容量を確保しておきましょう。

ディスククリーンアップを実行するには、設定アプリから「システム」→「記憶域」を開き、「一時ファイル」をクリックして不要なファイルを削除します。また、大きなファイルを外付けストレージやクラウドに移動することも効果的です。

HDDを搭載したノートPCの場合、SSDへの換装で大幅な高速化が期待できます。

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高い信頼性を誇るCrucial製の2.5インチSSD。起動が遅くなったノートPCのHDDからの換装に最適。読み取り速度560MB/sで高速化を実現。

メリット

  • 高い信頼性
  • 読み取り速度560MB/s
  • 5年保証付き

デメリット

  • 取り付けには知識が必要

2026年モデルのストレージ管理

最新のWindows 11ではAIを活用したストレージセンスが強化されています。「記憶域」設定で「ストレージセンス」をオンにすると、自動的に不要ファイルを削除してくれます。

メモリ不足の確認

タスクマネージャーで「パフォーマンス」タブを開き、メモリ使用率を確認しましょう。常に80%を超えている場合は、メモリ不足が原因で動作が遅くなっています。

不要なアプリを終了する、ブラウザのタブを減らす、メモリを多く消費するアプリの使用を控えるなどで改善できます。根本的な解決には、メモリの増設が必要ですが、最近のノートPCはメモリがオンボード(基板に直接実装)のため増設できないモデルも多いです。

メモリ増設が可能なノートPCをお使いの場合は、以下のような増設メモリがおすすめです。

シリコンパワー ノートPC用メモリ DDR4-2666 8GB
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ノートPC用の増設メモリ。メモリ不足による動作の重さを解消できます。260pin SODIMM規格で多くのノートPCに対応。

メリット

  • 信頼性の高いメーカー
  • 永久保証付き
  • 低消費電力

デメリット

  • PC側のメモリ規格確認が必要
  • オンボードメモリPCは増設不可

マルウェア・ウイルスのチェック

突然動作が重くなった場合、マルウェアに感染している可能性もあります。Windows Defenderでフルスキャンを実行しましょう。

設定アプリから「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」を開き、「スキャンのオプション」から「フルスキャン」を選んで実行します。

フリーズする・固まる場合

突然画面が固まって操作を受け付けなくなるフリーズは、非常に困る症状です。発生頻度や状況を把握して対処しましょう。

応答しないアプリの強制終了

特定のアプリがフリーズした場合は、そのアプリだけを強制終了します。

アプリの強制終了方法

  1. Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く
  2. 「応答なし」と表示されているアプリを選択
  3. 「タスクの終了」をクリック

タスクマネージャーも開けない場合は、Ctrl + Alt + Deleteを押してセキュリティ画面を表示し、そこからタスクマネージャーを選択します。

システム全体がフリーズした場合

画面全体が固まってキーボードもマウスも反応しない場合は、強制シャットダウンが必要です。電源ボタンを10秒以上長押しすると電源が切れます。

強制シャットダウンの注意点

強制シャットダウンは作業中のデータが失われる可能性があります。また、頻繁に行うとシステムファイルが破損することもあるため、最終手段として使用してください。

フリーズが頻発する場合の対策

頻繁にフリーズが発生する場合は、以下の対策を試してください。

  1. Windowsアップデートを最新にする
  2. グラフィックドライバーを更新する
  3. システムファイルチェッカーを実行する(コマンドプロンプトで sfc /scannow
  4. 最近インストールしたアプリやドライバーをアンインストールする
  5. システムの復元で問題発生前の状態に戻す

発熱・オーバーヒート問題

ノートPCが異常に熱くなる場合、性能低下やシャットダウンの原因となります。適切な対策で熱問題を解決しましょう。

冷却システムのメンテナンス

長期間使用していると、冷却ファンや排気口にホコリが溜まり、冷却効率が低下します。

日常的なメンテナンス

  • 排気口周辺をエアダスターで定期的に清掃する
  • 吸気口(多くの場合、底面にある)を塞がないよう注意する
  • 布団やクッションの上での使用を避ける
  • ノートPC用クーリングパッドの使用を検討する

排気口のホコリ除去には、エアダスターが効果的です。

エレコム エアダスター ECO AD-ECOMT 3本セット
エレコム エアダスター ECO AD-ECOMT 3本セット
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ノンフロン仕様の環境に優しいエアダスター。逆さ使用OKで、キーボードや排気口のホコリ除去に最適。PC周辺機器のメンテナンスに必須のアイテムです。

メリット

  • 逆さ使用可能
  • 環境に優しいノンフロン
  • 3本セットでお得

デメリット

  • 使い切りタイプ

また、ノートPC用クーリングパッドを使用することで、発熱を効果的に抑えられます。

KEYNICE ノートパソコン冷却パッド
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3つの大口径冷却ファンを搭載したノートPC用冷却スタンド。5段階の高さ調整と無段階風量調整が可能で、発熱による性能低下を防ぎます。

メリット

  • 強力な冷却効果
  • 高さ・風量調整可能
  • USBポート付き

デメリット

  • ファン音がやや気になる場合あり

電力設定の見直し

高負荷な作業を行っていないのに発熱する場合、電力設定を見直しましょう。

設定アプリから「システム」→「電源」を開き、電源モードを「バランス」または「トップクラスの電力効率」に変更します。また、「画面とスリープ」の設定で、画面オフやスリープまでの時間を短くすることも効果的です。

熱暴走時の対処

PCが異常に熱くなって自動的にシャットダウンした場合は、すぐに使用を再開せず、十分に冷却してから起動してください。

繰り返し熱暴走する場合

熱暴走が繰り返し発生する場合は、内部のサーマルペーストの劣化やファンの故障が考えられます。自分での分解は保証対象外となることがあるため、メーカーサポートや専門店への相談をおすすめします。

バッテリー関連のトラブル

バッテリーの持ちが悪くなった、充電されないなどのトラブルも多く見られます。

バッテリーが充電されない

ACアダプターを接続しても充電が始まらない場合、以下を確認してください。

  1. ACアダプターが純正品か確認(サードパーティ製は出力が足りない場合がある)
  2. 別のACアダプターで試す
  3. バッテリードライバーの再インストールを試す
  4. BIOS設定でバッテリー充電設定を確認する

バッテリードライバーの再インストール

デバイスマネージャーを開き、「バッテリー」を展開して「Microsoft ACPI-Compliant Control Method Battery」を右クリックし「デバイスのアンインストール」を選択します。再起動すると自動的に再インストールされます。

バッテリー持続時間が短くなった

バッテリーは消耗品であり、使用とともに容量が低下します。現在のバッテリー状態を確認するには、コマンドプロンプトで powercfg /batteryreport を実行し、生成されたレポートを確認します。

設計容量に対して現在の最大容量が80%を下回っている場合は、バッテリーの交換を検討してください。

バッテリー寿命を延ばすコツ

  • 常に100%まで充電せず、80%程度で充電を止める
  • バッテリーを0%まで使い切らない
  • 高温環境での使用や充電を避ける
  • 長期間使用しない場合は50%程度で保管する
  • メーカーが提供するバッテリー管理ソフトを活用する

それでも解決しない場合

上記の対処法を試しても問題が解決しない場合は、以下の方法を検討してください。

セーフモードでの起動

通常起動できない場合でも、セーフモードなら起動できることがあります。起動中にF8キーまたはShiftキーを押しながら再起動することで、回復オプションからセーフモードを選択できます。

セーフモードで起動できれば、最近インストールしたアプリのアンインストールや、システムの復元を行うことができます。

初期化(リカバリー)

ソフトウェアの問題が原因と考えられる場合、PCを初期状態に戻すことで解決することがあります。

初期化前の注意

初期化を行うとインストールしたアプリや設定は消去されます。重要なデータは必ず外部ストレージやクラウドにバックアップしてから実行してください。

メーカーサポートへの相談

ハードウェアの故障が疑われる場合や、自分での対処が難しい場合は、メーカーサポートに相談しましょう。保証期間内であれば無償修理が受けられることもあります。

相談時は、症状が発生した状況、試した対処法、エラーメッセージなどを整理しておくとスムーズです。

修理費用の目安(保証期間外)

  • マザーボード交換: 3〜8万円
  • ディスプレイ交換: 2〜5万円
  • バッテリー交換: 1〜3万円
  • SSD交換: 1〜2万円(部品代別途)
  • キーボード交換: 1〜2万円

修理費用が高額になる場合は、新品購入も検討しましょう。

まとめ

ノートPCのトラブルは、症状に応じた適切な対処で多くが解決できます。今回紹介した対処法をまとめると、以下のようになります。

  • 電源が入らない場合は、電源周りの確認と放電作業を試す
  • 動作が遅い場合は、スタートアップアプリの整理、ストレージの空き確保、マルウェアチェックを行う
  • フリーズする場合は、ドライバーの更新やシステムファイルの修復を試す
  • 発熱がひどい場合は、排気口の清掃と電力設定の見直しを行う
  • バッテリーの問題は、ドライバーの再インストールやバッテリーレポートの確認を行う

トラブルを未然に防ぐためには、定期的なWindowsアップデート、不要ファイルの削除、排気口の清掃などのメンテナンスが重要です。また、重要なデータは常にバックアップを取っておくことで、万が一の際にも被害を最小限に抑えられます。