エアコンが効かない・動かないときの対処法【2026年版】
エアコンが冷えない、暖まらない、異音がするなどのトラブル解決方法を解説します。
エアコンは夏の冷房、冬の暖房と年間を通じて活躍する家電ですが、突然効かなくなったり、異音がしたりといったトラブルに遭遇することがあります。特に真夏や真冬にエアコンが使えなくなると大変です。
この記事では、エアコンでよくあるトラブルとその解決方法を詳しく解説します。自分で対処できることも多いので、まずは原因を特定してみましょう。
エアコンが冷えない・冷房が効かない
冷房運転しているのに部屋が冷えない、涼しい風が出ないというトラブルです。
原因1: フィルターの目詰まり
最も多い原因がフィルターの汚れです。ホコリが詰まると空気の流れが悪くなり、冷房効率が大幅に低下します。
対処法
- エアコンの電源を切り、前面パネルを開ける
- フィルターを取り外す
- 掃除機でホコリを吸い取る
- 汚れがひどい場合は水洗いして完全に乾かす
- フィルターを元に戻す
フィルター清掃の頻度
フィルターは2週間に1回の清掃が理想的です。お掃除機能付きエアコンでも、年に数回は手動での清掃をおすすめします。
原因2: 設定温度・モードの問題
設定が適切でない可能性があります。
対処法
- 運転モードが「冷房」になっているか確認
- 設定温度が室温より低くなっているか確認
- 風量が「自動」または適切な設定になっているか確認
- 風向きが適切か確認
原因3: 室外機の問題
室外機周辺に問題があると、冷房効率が大幅に低下します。
対処法
- 室外機の周りに障害物がないか確認(30cm以上空ける)
- 室外機のファンが回っているか確認
- 室外機に直射日光が当たっている場合は日よけを設置
- 室外機の吹き出し口にゴミが詰まっていないか確認
室外機の設置環境
室外機は熱を外に逃がす重要な役割があります。周囲を物で囲んだり、カバーで完全に覆ったりすると、放熱が妨げられて冷房効率が極端に悪くなります。
原因4: 冷媒ガス不足
エアコン内部の冷媒ガスが漏れて不足すると、冷却能力が低下します。
症状の確認方法
- 室外機の配管に霜がついている
- 冷風は出るが、あまり冷たくない
- 運転音がいつもと違う
対処法
- ガス漏れの有無はプロに診断してもらう
- ガス充填・修理は専門業者に依頼
- 購入から年数が経っている場合は買い替えも検討
冷媒ガス漏れは経年劣化や施工不良、振動による配管の亀裂などが原因です。自分での充填は危険なため、必ず専門業者に依頼してください。
エアコンが暖まらない・暖房が効かない
暖房運転しているのに部屋が暖まらない、温かい風が出ないというトラブルです。
原因1: 霜取り運転中
外気温が低いと、室外機に霜がつくため定期的に霜取り運転が行われます。この間は暖房が止まります。
対処法
- 10〜15分程度待つ(霜取りは自動で終了)
- 頻繁に霜取りが入る場合は室外機の設置環境を確認
- 寒冷地仕様のエアコンへの買い替えを検討
原因2: 室外機の凍結
極端に気温が低いと室外機が凍結し、動作しなくなることがあります。
対処法
- 室外機に雪が積もっている場合は除雪
- 室外機の周りの雪かきをする
- 室外機に直接お湯をかけない(故障の原因)
- 防雪フードの設置を検討
室外機への水かけに注意
凍った室外機にお湯をかけると、急激な温度変化で部品が損傷する可能性があります。自然に溶けるのを待つか、ぬるま湯を少量ずつかける程度にしましょう。
原因3: 外気温が低すぎる
一般的なエアコンは外気温がマイナス10℃以下になると、暖房能力が大幅に低下します。
対処法
- 補助暖房(ファンヒーター、ストーブ)を併用
- 厚手のカーテンで窓からの冷気を遮断
- 寒冷地仕様のエアコンへの買い替えを検討
- 他の暖房器具をメインにすることも検討
原因4: 暖房能力の不足
部屋の広さに対してエアコンの能力が不足している可能性があります。
対処法
- 適用畳数を確認(暖房は冷房より適用畳数が小さい)
- 断熱性の低い部屋では能力に余裕を持たせる
- サーキュレーターで暖気を循環させる
- 能力が大きいエアコンへの買い替えを検討
エアコンの適用畳数は目安です。木造・鉄筋、断熱性能、日当たり、天井高などによって実際の能力は変わります。寒冷地や断熱性の低い部屋では、表示より1〜2サイズ大きい機種を選びましょう。
エアコンが動かない・電源が入らない
リモコンを操作してもエアコンが反応しない場合の対処法です。
原因1: リモコンの電池切れ
対処法
- リモコンの電池を新品に交換
- 電池の向きが正しいか確認
- リモコンの送信部を清掃
- エアコン本体の受信部に汚れがないか確認
原因2: 本体の応急運転で確認
リモコンの問題か本体の問題かを切り分けます。
対処法
- エアコン本体の「応急運転」ボタンを押す
- 動作すればリモコンの問題
- 動作しなければ本体の問題の可能性
原因3: ブレーカーが落ちている
対処法
- 分電盤のエアコン用ブレーカーを確認
- 落ちている場合は上げる
- 頻繁に落ちる場合は電気容量の問題や漏電の可能性
ブレーカーが頻繁に落ちる場合
漏電している可能性があります。ブレーカーを上げてもすぐに落ちる場合は、エアコンの使用を中止し、専門業者に点検を依頼してください。
原因4: 保護機能が働いている
エアコンには過電流保護や温度異常保護などの安全装置があります。
対処法
- エアコンの電源プラグを抜く
- 5〜10分待つ
- 電源プラグを差し直し、運転開始
原因5: 本体の故障
上記を試しても動かない場合は、本体の故障が考えられます。
対処法
- エラーコードが表示されていれば確認
- メーカーのサポートに連絡
- 修理または買い替えを検討
異音がする
エアコンから普段と違う音がする場合の対処法です。
「カタカタ」「ガタガタ」という音
考えられる原因
- ファンの軸ずれ
- 内部の部品の緩み
- フィルターの取り付け不良
対処法
- フィルターが正しく取り付けられているか確認
- 前面パネルがしっかり閉まっているか確認
- 改善しない場合は専門業者に点検を依頼
「ポコポコ」という音
考えられる原因
- ドレンホース内の空気の逆流
- 気密性の高い部屋で起こりやすい
対処法
- 窓を少し開けて気圧を調整
- ドレンホースにエアカットバルブを取り付ける
- 換気扇と同時使用を避ける
ポコポコ音の解消
高気密住宅やマンションで発生しやすい音です。ホームセンターで入手できる「エアカットバルブ」をドレンホースに取り付けると解消することが多いです。
ドレンホースに取り付けるだけでポコポコ音を解消するエアカットバルブ。高気密住宅やマンションで発生しやすい逆流音を防ぎ、虫の侵入も防止します。
メリット
- ✓取り付け簡単
- ✓ポコポコ音を確実に解消
- ✓虫の侵入防止効果もあり
デメリット
- ✗ホース径の確認が必要
「キュルキュル」「キーキー」という音
考えられる原因
- ファンモーターの軸受けの摩耗
- ベルトの劣化(古い機種)
対処法
- 早めに専門業者に点検を依頼
- モーターの交換が必要な場合がある
- 古い機種は買い替えも検討
「シュー」「プシュー」という音
考えられる原因
- 冷媒の流れる音(正常な場合が多い)
- 冷媒ガス漏れ(異常に大きい場合)
対処法
- 軽い音であれば正常
- 異常に大きい、または続く場合は点検を依頼
エアコンの動作音は、運転開始時や停止時に一時的に大きくなることがあります。連続して異音がする場合は注意が必要です。
水漏れする
エアコン本体から水が垂れる、漏れるというトラブルです。
原因1: ドレンホースの詰まり
最も多い原因です。結露水を排出するドレンホースが詰まると、水が逆流して室内機から漏れます。
対処法
- 室外のドレンホース排出口を確認
- 詰まりがあれば取り除く
- ドレンホースクリーナー(サクションポンプ)で吸い出す
- 虫の侵入防止にドレンキャップを取り付ける
ドレンホースの清掃方法
専用のサクションポンプがない場合は、掃除機で吸い出す方法もあります。ドレンホースの先端にタオルを巻いて隙間を塞ぎ、掃除機で吸引します。ただし、掃除機に水が入らないよう注意してください。
エアコンの水漏れ原因となるドレンホースの詰まりを解消するサクションポンプ。手動で簡単に詰まりを吸い出せます。
メリット
- ✓強力な吸引力
- ✓繰り返し使用可能
- ✓エルボーノズル付きで使いやすい
デメリット
- ✗ドレンホースの場所を確認する必要あり
原因2: ドレンパンの汚れ
室内機内部のドレンパン(水受け)にカビやゴミが溜まっている場合があります。
対処法
- 自分での清掃は難しいため、専門業者に依頼
- エアコンクリーニングを実施
原因3: エアコンの傾き
室内機が傾いていると、水が正しく排出されません。
対処法
- 室内機が水平に取り付けられているか確認
- 傾いている場合は取り付け業者に調整を依頼
原因4: フィルターの目詰まりによる結露
フィルターが詰まると熱交換器の温度が下がりすぎ、異常に結露することがあります。
対処法
- フィルターを清掃
- 定期的なフィルター清掃で予防
水漏れを放置しないで
水漏れを放置すると、壁紙の剥がれ、カビの発生、階下への漏水など二次被害につながります。早めの対処が重要です。
臭いがする
エアコンから嫌な臭いがする場合の対処法です。
原因1: カビ・雑菌の繁殖
エアコン内部は湿気が溜まりやすく、カビが発生しやすい環境です。
対処法
- フィルターを清掃・交換
- 送風運転を30分〜1時間行い内部を乾燥させる
- 改善しない場合はプロのクリーニングを依頼
カビ予防のコツ
冷房・除湿運転後は、送風運転を30分程度行って内部を乾燥させましょう。最新のエアコンには「内部クリーン」機能が搭載されているので、有効活用してください。
フィンの奥まで届く縦長ワイド噴射の洗浄スプレー。消臭・除菌効果があり、自動お掃除機能付きエアコンにも使用可能です。
メリット
- ✓フィンの奥まで洗浄
- ✓消臭・除菌効果
- ✓お掃除機能付きエアコンにも対応
デメリット
- ✗ファン部分の洗浄には別製品が必要
原因2: ほこり臭い
久しぶりにエアコンを使うと、溜まったホコリが吹き出されて臭うことがあります。
対処法
- シーズン初めに必ずフィルターを清掃
- 換気しながら運転
- しばらく運転すると落ち着くことが多い
原因3: 室外からの臭いの混入
室外機周辺の臭いがエアコンを通じて室内に入ってくることがあります。
対処法
- 室外機周辺の環境を確認
- 排気ガス、ゴミ置き場、飲食店の排気などがないか確認
- 室外機の設置場所の変更を検討
タイマーやリモコンの不具合
タイマーが正しく動作しない、リモコンの反応が悪いなどのトラブルです。
症状1: リモコンの反応が悪い
対処法
- 電池を新品に交換
- リモコンの送信部を清掃
- エアコン本体の受信部を清掃
- 蛍光灯の干渉がないか確認(LEDに交換で改善することも)
症状2: タイマーがずれる
対処法
- リモコンの時刻設定を確認
- 停電後は時刻がリセットされている場合がある
- 本体のリセットを試す
症状3: リモコンを紛失した
対処法
- 本体の応急運転ボタンで一時的に使用
- 純正リモコンをメーカーから購入
- 汎用リモコン(マルチリモコン)で代用
- スマートリモコンを導入
最新のエアコンはWi-Fi対応で、スマートフォンから操作できるものが増えています。スマートリモコンを導入すれば、古いエアコンでもスマホ操作が可能になります。
国内主要13メーカーに対応した汎用リモコン。リモコン紛失時や故障時の代替として使用でき、大きな文字で見やすい設計です。
メリット
- ✓多メーカー対応
- ✓大きな文字で見やすい
- ✓基本機能は網羅
デメリット
- ✗一部の特殊機能は使用不可の場合あり
まとめ
エアコンのトラブルは、フィルター清掃や設定確認など、自分でできる対処で解決することも多いです。
エアコンを快適に使うコツ
- フィルターは2週間に1回清掃
- シーズン前に動作確認と清掃
- 冷房・除湿後は送風運転で内部を乾燥
- 室外機周辺は常に30cm以上空ける
- 年に1回はプロのクリーニングがおすすめ
- 異常を感じたら早めに対処
自分で対処できないトラブルや、冷媒ガスの充填、電気系統の修理などは必ず専門業者に依頼しましょう。エアコンは10〜15年が寿命の目安です。購入から10年以上経過している場合は、省エネ性能が向上した新しいエアコンへの買い替えも経済的にメリットがあります。
夏本番や冬本番前にトラブルが発覚すると、修理や工事が混み合って対応が遅れることがあります。シーズン前の点検・メンテナンスを心がけましょう。