洗濯機のトラブル対処法【2026年版】

洗濯機が動かない、脱水できない、異音がするなどのトラブル解決方法を解説します。

洗濯機トラブル修理対処法

洗濯機は毎日の生活に欠かせない家電ですが、突然動かなくなったり、異音がしたりするトラブルに見舞われることがあります。この記事では、洗濯機でよく発生するトラブルとその対処法を詳しく解説します。症状を正しく把握し、適切に対処することで、多くの問題は自分で解決できます。

洗濯機が動かない・電源が入らない場合

洗濯機のスタートボタンを押しても反応がない場合、まずは基本的な確認から始めましょう。焦らず順番にチェックしていくことが大切です。

電源周りの確認

電源トラブルの多くは、簡単なチェックで解決できます。

電源確認のチェックリスト

  • 電源プラグがコンセントにしっかり差し込まれているか確認する
  • ブレーカーが落ちていないか確認する
  • 延長コードを使用している場合は、直接コンセントに接続してみる
  • 他の家電をそのコンセントに繋いで通電しているか確認する
  • 電源コードに断線や損傷がないか目視で確認する

ふたや扉のロック確認

縦型洗濯機やドラム式洗濯機は、安全のためふたや扉が完全に閉まっていないと動作しません。

ドラム式の場合、扉のパッキン部分に洗濯物が挟まっていると、センサーが「開」と認識して動作しないことがあります。扉周りに異物がないか確認し、しっかりと閉め直してください。

チャイルドロックの確認

小さなお子様がいるご家庭では、チャイルドロックが有効になっている場合があります。取扱説明書でチャイルドロックの解除方法を確認してください。多くの機種では、特定のボタンを3〜5秒長押しすることで解除できます。

給水の確認

給水栓が閉まっていたり、給水ホースが折れ曲がっていると、水が供給されず洗濯機が動作を開始できません。

給水栓が開いているか確認し、給水ホースがねじれたり潰れたりしていないかチェックしてください。また、寒冷地では冬場に給水ホース内の水が凍結することがあります。その場合はホースを取り外し、ぬるま湯で解凍してから取り付け直してください。

排水できない・脱水できない場合

洗濯は終わったのに水が抜けない、または脱水運転が始まらないというトラブルも多く発生します。

排水口・排水ホースの詰まり

排水トラブルの最も多い原因は、排水経路の詰まりです。

排水詰まりの解消手順

  1. 洗濯機の電源を切り、排水ホースを排水口から外す
  2. 排水ホース内に溜まった水をバケツなどに排出する
  3. 排水ホース内を水で流して詰まりを取り除く
  4. 排水口のトラップを外し、髪の毛やゴミを除去する
  5. パイプユニッシュなどの排水管洗浄剤で排水管を清掃する
  6. 排水ホースと排水口を元通りに接続する

排水フィルターの清掃

ドラム式洗濯機には排水フィルターがあり、定期的な清掃が必要です。フィルターにゴミが溜まると排水不良の原因となります。

排水フィルターは通常、洗濯機前面の下部にあります。取り外す際は、フィルター周辺の水が漏れる可能性があるため、タオルや洗面器を用意してから作業してください。

小久保工業所 ドラム式洗濯機用 毛ごみフィルター 30枚入
小久保工業所 ドラム式洗濯機用 毛ごみフィルター 30枚入
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ドラム式洗濯機の排水フィルターに取り付ける使い捨てフィルター。糸くずや髪の毛をキャッチし、フィルター清掃の手間を軽減します。

メリット

  • フィルター清掃が簡単に
  • 糸くず・髪の毛をしっかりキャッチ
  • 各メーカー対応

デメリット

  • 定期的な交換が必要

糸くずフィルターの清掃頻度

縦型洗濯機の糸くずフィルターやドラム式の排水フィルターは、月に1〜2回の清掃をおすすめします。糸くずや異物が溜まったまま使用を続けると、故障の原因になります。

脱水時の偏り検知

洗濯物が偏って入っていると、脱水時に異常振動を防ぐため、運転が停止することがあります。

洗濯物を取り出して均等に入れ直し、再度脱水を試してください。バスタオルや毛布など大きな洗濯物は、片側に寄りやすいので注意が必要です。大物洗いコースを使用するか、他の洗濯物と一緒に洗うことで偏りを防げます。

異音がする場合

洗濯機から通常と異なる音がする場合、原因によっては早急な対処が必要です。音の種類から原因を特定しましょう。

ガタガタ・ゴトゴト音

脱水時にガタガタと大きな振動音がする場合は、以下の原因が考えられます。

振動音の主な原因と対策

  • 洗濯物の偏り: 洗濯物を入れ直して均等にする
  • 洗濯機の傾き: 水準器で確認し、調整脚で水平を出す
  • 床の強度不足: 防振マットや防振ゴムを敷く
  • 輸送用ボルトの外し忘れ: 新品設置時は必ず取り外す
  • ドラム軸受けの摩耗: 長年使用している場合は部品交換が必要

キュルキュル・キーキー音

高い音が発生する場合は、ベルトや軸受けの問題が考えられます。

縦型洗濯機でVベルト駆動のモデルは、ベルトの摩耗や緩みによってキュルキュル音が発生します。ベルトの点検・交換は専門知識が必要なため、メーカーや修理業者に依頼することをおすすめします。

カラカラ・コインが回る音

洗濯物のポケットに硬貨やボタン、小物が入ったまま洗濯すると、ドラム内でカラカラと音がします。

運転を停止し、洗濯物のポケットを確認してください。縦型洗濯機の場合、パルセーター(底の回転板)の下に小物が入り込んでいることもあります。

異物が詰まった場合

ドラム式洗濯機でパッキンとドラムの隙間に異物が入り込むと、ドラムが傷ついたり、異音が発生したりします。定期的にパッキン周りを点検し、異物を取り除くようにしましょう。

振動が大きい場合

洗濯機の振動が気になる場合、設置環境の見直しで改善できることが多いです。

設置状態の確認

洗濯機は水平に設置されていないと、脱水時に異常な振動が発生します。

水平調整の方法

  1. 洗濯機の上に水準器を置いて傾きを確認する
  2. 調整脚を回して高さを調節する(反時計回りで高く、時計回りで低く)
  3. 前後左右すべての方向で水平になっているか確認する
  4. 調整後は調整脚のロックナットを締めて固定する

防振対策

設置場所の床が柔らかい場合や、集合住宅で下階への振動が気になる場合は、防振対策が効果的です。

洗濯機用の防振マットや防振ゴムは、家電量販店やホームセンターで購入できます。設置するだけで振動と騒音を大幅に軽減できます。

また、洗濯機設置台を使用すると、振動軽減に加えて洗濯機下の清掃がしやすくなるメリットもあります。

エラーコードが表示される場合

最近の洗濯機はエラーコードで問題を知らせてくれます。表示されたコードを確認して対処しましょう。

主なエラーコードと対処法

よくあるエラーコード(メーカー共通)

  • 給水エラー(E1、U11など): 給水栓を開ける、給水ホースの詰まりを確認
  • 排水エラー(E2、U13など): 排水ホース・排水口の詰まりを解消
  • ドア/ふたエラー(E3、U14など): ふたをしっかり閉める、ロック機構の確認
  • 脱水異常(E4、U12など): 洗濯物の偏りを直す、排水状態を確認
  • 温度センサーエラー: 電源を入れ直して再起動、改善しない場合は修理依頼

エラーコードはメーカーや機種によって異なります。取扱説明書やメーカーのWebサイトで、お使いの機種のエラーコード一覧を確認してください。

エラーが消えない場合

電源を入れ直しても同じエラーが表示される場合は、センサーや制御基板の故障が考えられます。

修理が必要なケース

以下のような場合は、自己修理は難しいためメーカーや修理業者への依頼をおすすめします。

  • 電源を入れ直してもエラーが繰り返し表示される
  • 焦げ臭いにおいがする
  • 水漏れが発生している
  • 異常に熱くなっている

水漏れが発生した場合

水漏れは床や下階への被害につながるため、早急な対処が必要です。

水漏れ箇所の特定

まず洗濯機の電源を切り、給水栓を閉めてから水漏れ箇所を確認してください。

水漏れ箇所と原因

  • 給水ホース接続部: パッキンの劣化、接続の緩み
  • 排水ホース接続部: ホースの亀裂、接続部の外れ
  • 洗濯機底面: 内部ホースの劣化、洗濯槽の亀裂
  • ドアパッキン周辺: パッキンの劣化、異物の挟まり(ドラム式)
  • 洗剤投入口: 洗剤の入れすぎ、投入口の詰まり

ホース・パッキンの交換

給水ホースや排水ホースからの水漏れは、ホースの交換で解決できることが多いです。

ホースの接続部パッキンは消耗品です。定期的に点検し、劣化している場合は交換してください。パッキンは家電量販店やホームセンターで購入できます。純正品でなくても、サイズが合えば汎用品でも問題ありません。

SANEI 洗濯機排水ホース 延長用 PH64-861T-2
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洗濯機の排水ホースを延長するための汎用ホース。内径26・31・34mmに対応し、排水口が遠い場合の設置に便利です。

メリット

  • 複数の内径サイズに対応
  • 取り付け簡単
  • 2m延長可能

デメリット

  • 本体直接接続には使用不可

洗濯槽からの水漏れ

洗濯槽自体からの水漏れは、槽の亀裂や内部部品の劣化が原因です。この場合は専門的な修理が必要となります。

水漏れ時の応急処置

水漏れを発見したら、すぐに電源を切り、給水栓を閉めてください。漏れた水は速やかに拭き取り、床や周囲の家財を保護しましょう。集合住宅の場合は、下階への影響がないか確認することも大切です。

洗濯物に関するトラブル

洗濯機自体ではなく、洗濯結果に問題がある場合の対処法です。

洗濯物が臭う

洗濯後の衣類が臭う場合、洗濯槽のカビが原因であることが多いです。

洗濯槽カビ対策

  • 月に1回、洗濯槽クリーナーで槽洗浄を行う
  • 洗濯後はふたを開けて内部を乾燥させる
  • 洗剤は適量を守り、入れすぎない
  • 濡れた洗濯物を長時間放置しない
  • 糸くずフィルターを定期的に清掃する

槽洗浄は塩素系と酸素系のクリーナーがあります。塩素系は殺菌力が強く、酸素系は汚れを浮かせる効果があります。ひどい汚れには塩素系、定期メンテナンスには酸素系がおすすめです。

パナソニック 洗濯槽クリーナー N-W1A
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パナソニック純正の塩素系洗濯槽クリーナー。強力な殺菌力でカビや雑菌を除去し、洗濯槽の臭いやヌメリを解消します。縦型・ドラム式両対応。

メリット

  • 強力な殺菌・消臭効果
  • メーカー純正で安心
  • 縦型・ドラム式両対応

デメリット

  • 塩素臭がある

洗濯物に黒いカスが付く

洗濯後の衣類に黒い汚れが付着する場合は、洗濯槽の裏側に蓄積したカビや汚れが剥がれ落ちています。

すぐに槽洗浄を行ってください。一度の洗浄で取り切れない場合は、数日に分けて複数回行うと効果的です。

汚れが落ちない

洗濯しても汚れが残る場合は、以下の点を見直してください。

洗浄力を上げるポイント

  • 洗濯物の量を減らす(洗濯槽容量の7〜8割が適量)
  • 水温を上げる(温水洗いが可能な機種の場合)
  • 洗剤の種類を見直す(頑固な汚れには粉末洗剤が効果的)
  • つけおき洗いや予洗いを活用する
  • 洗濯ネットの使用で絡まりを防ぐ

それでも解決しない場合

上記の対処法を試しても問題が解決しない場合は、専門家への相談を検討してください。

メーカーサポートへの連絡

メーカーのサポート窓口に連絡する際は、以下の情報を準備しておくとスムーズです。

問い合わせ時に必要な情報

  • 製品の型番(洗濯機本体に記載)
  • 購入時期
  • 症状の詳細(いつから、どのような状況で発生するか)
  • 試した対処法
  • エラーコード(表示されている場合)

修理費用の目安

保証期間外の修理費用の目安は以下の通りです。

修理費用の目安(出張費含む)

  • 給水弁交換: 1〜2万円
  • 排水ポンプ交換: 1.5〜2.5万円
  • ベルト交換: 1〜1.5万円
  • 制御基板交換: 2〜4万円
  • ドラム軸受け交換: 3〜5万円
  • 洗濯槽交換: 4〜6万円

修理費用が購入価格の半額を超える場合は、買い替えを検討した方がよいでしょう。洗濯機の平均寿命は7〜10年程度です。

長く使うためのメンテナンス

  • 糸くずフィルターは使用のたびに確認
  • 月1回の槽洗浄
  • 使用後はふたを開けて乾燥
  • 洗剤・柔軟剤は適量を守る
  • 排水口の定期的な清掃
  • 異音や異常を感じたら早めに対処

日頃のメンテナンスを習慣にすることで、トラブルを未然に防ぎ、洗濯機を長く快適に使えます。

まとめ

洗濯機のトラブルは、症状に応じた適切な対処で多くが解決できます。今回紹介した対処法のポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 動かない場合は、電源・給水・ふたの状態を確認する
  • 排水・脱水できない場合は、排水経路の詰まりを解消する
  • 異音がする場合は、音の種類から原因を特定する
  • 振動が大きい場合は、水平設置の確認と防振対策を行う
  • エラーコードが出たら、取扱説明書で内容を確認する
  • 水漏れはすぐに電源を切り、給水栓を閉める

日頃から定期的なメンテナンスを行い、異変に気づいたら早めに対処することで、洗濯機を長く快適に使い続けることができます。自分で解決が難しい場合は、無理をせずメーカーサポートや専門業者に相談してください。